2018年08月22日

参拝の作法


 せっかく四国遍路をしようと決めたのですから、お寺をお参りする時の手順とお作法を頭に入れておきましょう。きっちりと覚えておかなくてもかまいません。実際に経験品から覚えていけばいいのです。


でもだいたいの手順とお作法は理解しておいた方が便利ですし、他の巡礼者に迷惑をかけることもありません。それに知っておいた方が恥ずかしくありませんからね。



 それでは順を追って説明します。

1.山門で合掌一礼

 お寺の入口の山門や仁王門で合掌一礼して境内へ入ります。


2.手水場」で身を清める

 どのお寺にも必ず「手水場(ちょうずば)」があります。まず、手を清めてから水を手に受け、口をすすいで身を清めます。

左手→右手→口→左手→柄杓の柄の順で。柄杓一杯の水で全ての手順を終えるのがポイント。前もってハンカチを用意しておけば、慌てずにすみます。


3.鐘を突く

 鐘を突く人は少ないようですが、自由に鐘を突ける札所ではトライしましょう。ただし、鐘を突くのは1度だけにしましょう。参拝前につくのが礼儀です。

参拝後に突くのは縁起が悪いそうです。

 
4.本堂でお参り

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 ここでしなければならないことはたくさんあります。

 1)ロウソクに火を灯してロウソク箱に納める。奥からさしてください。
 2)お線香に火をつけて、お焚き鉢に刺す。お線香は3本。中心付近に立てる。
 3)納経箱に「納経札」を入れる。
 4)「写経」がある人は「写経箱」に写経を入れる。
 5)お賽銭を入れる。
 6)合掌して、3札する。
 7)「仏前観経次第」を読む(お経をあげる)。
 8)合掌一礼。


5.大師堂でお参り

 どのお寺にも、本堂とは別に弘法大師をまつった「大師堂」があります。そこでも、本堂と同じことをします。但し、「仏前観経次第」の「ご本尊真言」を省略します。
 

6.納経所でご朱印を戴く

 納経所に行き、ご朱印を戴きます。
受付時間は、午前7時〜午後5時まで。ご朱印は有料で1寺につき300円。


7.山門を出て、振り返って合掌一礼

 お寺のご本尊様やお大師様が見送りに来られています。
山門を出たら振り返って、本堂に向かって合掌一礼しましょう。



 お作法通りに参拝することは大切なことですが、それよりも「祈りの気持ち」「仏様を尊ぶ気持ち」の方が大切です。なので、お作法通りできなくてもあまり気にすることはありません。


参拝者がたくさんいる時は、納経の邪魔にならないように、少し場所を変えてお経をあげるという心遣いをしてくださいね。他の人への思いやりを育むことも、お遍路の大事なポイントです。

【四国遍路の参拝の方法の最新記事】
posted by gonta at 15:42| 四国遍路の参拝の方法

2018年07月20日

「空海の秘密」今井 仁


 今日は最近読んだ空海について書かれた書籍を紹介します。


 それは、空海の秘密 [ 今井仁 ] です。
 




 この本は空海の史実や逸話をベースにした歴史ミステリーです。空海について何も知らない方でも気軽に読むことができる歴史小説です。読むだけでミステリー小説を楽しむことができます。公になっていない空海の秘密を知ることができる面白さがあります。


空海の歴史には、記録が全く残されていない「空白の7年」というのがあります。さらに唐から帰ってきた後の3年間も、まったく何をしていたのか記録が残っていません。まさに歴史上のエアポケットです。


 この間に空海は何をしていたのでしょうか?誰もが疑問に思いますよね。

この本で著者は、歴史上のエアポケットで空海が何をしていたのかを明らかにしてくれます。といっても記録が残っていないので、あくまで想像の域を出ていません。


あまり説明するとネタバレになるので詳しくは言説明できませんが簡単に。

著者であるは今井 仁氏は作家ではありませんでした。1981年から20年間ぴあ株式会社に勤務し「チケットぴあ」を開発・事業化した人です。1999年にぴあを退社し執筆活動開始したという異色の作家です。


そんな今井氏が空海の歴史上のエアポケットを空海暗号(コード)と名付け、一連の謎かけと謎解きに挑んでいます。


 その謎とは、何なのでしょうか?

キリスト教の聖書には、預言者イザヤが契約の箱に入った神宝をイスラエル神殿から持ち出して東方の島々に向かったと思われる記述があります。


東方の島々とはどこかというと、最終到着地は日本だと考えられています。そして契約の箱に入った神宝とは、日本の三種の神器で、日本の皇室はユダヤからの渡来人と関係があるのではないかとという説さえあるのです。


このような話と絡めて、空海は歴史上のエアポケットでユダヤの神宝探しをしていたというお話なのです。四国八十八ヶ所は何故できたのかというと、剣山(当時は鶴亀山と呼ばれていた)にあるユダヤの契約の箱を守るために、空海が作った結界で、人々が右回りに回れば回るほど、結界が強固になるように作られているのだそうです。


面白い視点で歴史を捉えていて面白いので、ぜひ読んでくださいね。空海という人のまた違った一面を知ることができます。
 
posted by gonta at 11:12| 本の紹介

2018年07月13日

顕教と密教の違いとは


 顕教と密教の違いについて調べていると、真言宗僧侶である有坂脩岳(ありさか しゅうがく)氏が自身のブログで次のように説明していたので紹介します。

 顕教と密教の違いを一言でいうと、
顕教は、厳しい修行を積んで、仏になる教え
密教は、仏のまねをして、仏らしく生きていく教え



 この説明はとても上手いと思います。

もともと「顕教」という言葉は、真言宗の開祖である空海が作り出したものなのです。空海の真言密教と他の仏教宗派との違いを説明するために「顕教」という言葉が必要になったのだと思います。


顕教と密教とでは、「成仏の意味内容」「成仏の捉え方」「成仏に至る修道方法」などが大きく違います。有坂脩岳氏の説明のように、顕教では厳しい修行を積まなければ成仏できません。


しかし、密教では厳しい修行を積むことなく、仏のまねをして、仏らしく生きていけば成仏できると教えています。


もう少し詳しく説明すると、顕教では、仏に成ること(成仏)を「智慧の完成」と捉えていて、真理や実相の知的な認識や獲得することが成仏であると考えられています。


これに対して、空海の密教では、成仏とは仏の智慧を実践することであって、仏として為すべき行為を(現実の社会の中で)実行することだと捉えています。


したがって密教では、「智慧の完成」は入り口でしかなく、仏の行為を為すことが仏に成ることであると捉えられているのです。



 顕教と密教の違いが理解できましたか?

顕教と密教とを比べると顕教の教えは表層にとどまるとされています。これまでの説明で密教の方が奥深い物だと分かったと思います。


さらに、出家して僧侶の道を歩まなくても、在家の身で三蜜加持(さんみつかじ)の修業をすれば、即身成仏できる真言密教の方がいいですよね。敷居が低いというか取り組みやすいですから。

posted by gonta at 10:59| 知っておきたい仏教の知識