2018年05月14日

なぜ白衣を着て巡礼するのでしょうか



 なぜ白衣を着て巡礼するのでしょうか?


勘のいい方はもうお分かりだと思いますが、白衣、つまり白装束(装束)は死に装束だからです。



時代劇で武士が切腹するシーンをご覧になったことがあると思います。切腹する武士は身を清めてから白装束に身を包んでから、切腹の行為に臨みます。身を清め白装束を纏うことで、死の決意をするのです。



四国巡礼もその名残が残っているようで、白衣のような白装束をして、死ぬ覚悟で巡礼に赴いたということです。今では巡礼中に亡くなるというのは珍しいことですが、四国八十八箇所というのは元々修行の場ですから、修行中に命を落とすこともあったのです。



なので、死んでもかまわないという覚悟がなければ四国巡礼することができなかったという名残が残っているのです。それほど危険な旅であったということでしょう。今ではまったく考えられませんね。




 ちょっと脱線しますが、今でも巡礼の途中で亡くなる方がいます。巡礼の途中で亡くなるというよりも、四国遍路をしながら行き倒れたいという思いで巡礼を続けている方がいるのです。



四国遍路の経験者ならご存知かもしれませんが、手押し車のようなものに全財産をすべて押し込んで、巡礼している方を見かけたことがあるはずです。このような方は、高齢の方が多いようですが、そうでない方もいます。



そういう方は見れば雰囲気で分かります。普通の巡礼の方とはまったく違うからです。ただ、今ではとても少なくなっているように思います。見かけることがないかもしれません。




 ということで、巡礼するのに白衣、つまり死に装束をする必要はありません。普段着で巡礼してもかまいません。普段着の上に袖なしの白衣を着て巡礼している方が多いですね。


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四国巡礼をする場合、納経帳に御朱印を貰うのが一般的ですが、最近は、白衣に御朱印を貰う方も多くなっています。88ヶ所の御朱印がもらえるような格好になっている白衣も出ています。記念になるので、そういう白衣で巡礼してもいいですね。



私は、背中に「南無大師遍照金剛」という文字が入っている白衣をお勧めします。四国遍路だと分かり易く、お接待もしてもらえるのでいいと思います。


 四国八十八ヶ所用白衣(背文字入り)<袖無し>







posted by gonta at 10:57| お遍路グッズ

2018年04月23日

揃えて欲しいお遍路グッズ



 四国遍路をしようと考えている方に揃えて欲しいお遍路グッズを紹介します。
 
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四国に住んでいると、お遍路グッズなん揃えずに近くにある八十八箇所のお寺にお参りすることが良くあります。今年の元旦には51番札所の石手寺に初詣に行きました。


そういう時には、お遍路グッズなんか持っていくことはありません。なので、絶対にお遍路グッズがなければ参拝してはいけないということではありません。四国遍路の旅をお遍路グッズなしでやってもかまわないのです。


ただ、四国遍路を正式にやりたいという人は、お遍路グッズを揃えて巡礼することをお勧めします。なぜかというと、お遍路の格好をして巡礼していると、お接待などをしてもらえるので、四国遍路のありがたさを知ったり、人との出会う機会が多くなり、四国遍路をしている実感が得られるからです。



 まず揃えたいのは、衣裳です。

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実際にお遍路さんを見たことがある人なら分かると思いますが、たいていのお遍路さんは、白衣(はくい)を着て、首から輪袈裟(わげさ)を前に垂らし、横には頭陀袋(ずだぶくろ)を下げています。


そして頭には菅笠(すげがさ)を被り、そして手には金剛杖(こんごうつえ)を持っています。




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posted by gonta at 15:30| お遍路グッズ

2018年04月18日

楽しく読める小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」


 夢枕獏氏の「陰陽師」を読んだ方も少なくないと思います。映画を観た方もいると思います。この小説を読んで夢枕獏氏のファンになった方もいるでしょう。


そういう感覚で読んで欲しいのが、沙門空海唐の国にて鬼と宴す [ 夢枕獏 ]です。

 

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私はハードカバーで読んだのですが、500ページくらいの内容の本が4巻もある長い小説なので、読むのが苦手な方は、映画にもなっているので、映画を観て楽しんでもらってもいいと思います。


とにかくたのしく読めるので、読んで楽しんでください。



 私が感心したのは、夢枕獏氏のあとがきです。

少し引用してみます。

ああ、なんというど傑作を書いてしまったのだろう。
いや、もうたまりません。
ごめんなさい。
どうぞご勘弁ください。
自画自賛、させていただきたい。
どうだ。
ついに書いちゃった。
凄い話だぞ。
物語に力がある。
物語の根源的な場所からこんこんと溢れ出てくる力だ。
読めば、どすんどすんと地響きをたてて、物語が向こうから迫ってくる。
なんと嬉しく、なんとこころときめく地響きであろうか。
こんな話を読みたかった。
それを書いてしまった。
なんということをしてしまったのか。
それにしても時間がかかった。


このあとがきを読んだだけで、この小説の凄さと面白さが想像できると思います。
しかもこの小説を書くのに17年間もかかったというのですから、本当に驚きです。



私は、小説として楽しむだけでなく、空海というのはどういう人なのかと考えながら読み進めました。夢枕獏氏が想像した空海像なので、本当かどうかは分かりませんが、こういう人なんだと実感することができました。


想像していたよりも人間味があって、とても気さくで人に好かれる人だったように思います。これほどの名声を上げたお坊さんですから、堅物だったように思いがちですが、そうではなかったようです。




posted by gonta at 11:35| 本の紹介