2018年07月20日

「空海の秘密」今井 仁


 今日は最近読んだ空海について書かれた書籍を紹介します。


 それは、空海の秘密 [ 今井仁 ] です。
 




 この本は空海の史実や逸話をベースにした歴史ミステリーです。空海について何も知らない方でも気軽に読むことができる歴史小説です。読むだけでミステリー小説を楽しむことができます。公になっていない空海の秘密を知ることができる面白さがあります。


空海の歴史には、記録が全く残されていない「空白の7年」というのがあります。さらに唐から帰ってきた後の3年間も、まったく何をしていたのか記録が残っていません。まさに歴史上のエアポケットです。


 この間に空海は何をしていたのでしょうか?誰もが疑問に思いますよね。

この本で著者は、歴史上のエアポケットで空海が何をしていたのかを明らかにしてくれます。といっても記録が残っていないので、あくまで想像の域を出ていません。


あまり説明するとネタバレになるので詳しくは言説明できませんが簡単に。

著者であるは今井 仁氏は作家ではありませんでした。1981年から20年間ぴあ株式会社に勤務し「チケットぴあ」を開発・事業化した人です。1999年にぴあを退社し執筆活動開始したという異色の作家です。


そんな今井氏が空海の歴史上のエアポケットを空海暗号(コード)と名付け、一連の謎かけと謎解きに挑んでいます。


 その謎とは、何なのでしょうか?

キリスト教の聖書には、預言者イザヤが契約の箱に入った神宝をイスラエル神殿から持ち出して東方の島々に向かったと思われる記述があります。


東方の島々とはどこかというと、最終到着地は日本だと考えられています。そして契約の箱に入った神宝とは、日本の三種の神器で、日本の皇室はユダヤからの渡来人と関係があるのではないかとという説さえあるのです。


このような話と絡めて、空海は歴史上のエアポケットでユダヤの神宝探しをしていたというお話なのです。四国八十八ヶ所は何故できたのかというと、剣山(当時は鶴亀山と呼ばれていた)にあるユダヤの契約の箱を守るために、空海が作った結界で、人々が右回りに回れば回るほど、結界が強固になるように作られているのだそうです。


面白い視点で歴史を捉えていて面白いので、ぜひ読んでくださいね。空海という人のまた違った一面を知ることができます。
 
posted by gonta at 11:12| 本の紹介

2018年05月24日

「空海は、すごい:超訳弘法大師のことば」苫米地 英人


 今日は空海について書かれた書籍を紹介します。
著者は苫米地 英人氏です。洗脳についてくわしい認知科学者ですが、少々胡散臭いところがある学者と言った方がいいかもしれませんね。


本人曰く、脳科学を専門とする学者ですが、仏教の伝統派である天台宗で得度をし、インドの密教寺院の僧院長をしているそうです。真偽のほどは分かりませんがそうなのでしょう。



 苫米地英人が空海について書いた本は、

 空海は、すごい 超訳 弘法大師のことば /苫米地英人【著】 【中古】afb です。

 




 
 苫米地英人氏は、この本で空海を褒めちぎっています。どういうふうに褒めているのかというと、

キリスト教に匹敵する史上最強の宗教が、かつての日本に存在した!それは親鸞の浄土真宗と空海の真言宗であると言っています。とにかく日本の仏教の中では異質な宗教だという切り口で始まります。


しかし最後には 空海の教えはお釈迦様(ガウタマ・シッダールタ)の教えに最も近いと言っうのです。そして空海の真言宗は最も民衆に受け入れやすく分かり易いものになっているというのです。


そのあたりの考え方は、この本を読んで理解してください。長くなるので省略させていただきます。


この本を読むと、空海の真言宗の凄さが分かると思います。まさに空海はキリストに匹敵する、あるいはキリストを超える宗教家であったことが理解できるのです。

posted by gonta at 11:06| 本の紹介

2018年04月18日

楽しく読める小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」


 夢枕獏氏の「陰陽師」を読んだ方も少なくないと思います。映画を観た方もいると思います。この小説を読んで夢枕獏氏のファンになった方もいるでしょう。


そういう感覚で読んで欲しいのが、沙門空海唐の国にて鬼と宴す [ 夢枕獏 ]です。

 

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私はハードカバーで読んだのですが、500ページくらいの内容の本が4巻もある長い小説なので、読むのが苦手な方は、映画にもなっているので、映画を観て楽しんでもらってもいいと思います。


とにかくたのしく読めるので、読んで楽しんでください。



 私が感心したのは、夢枕獏氏のあとがきです。

少し引用してみます。

ああ、なんというど傑作を書いてしまったのだろう。
いや、もうたまりません。
ごめんなさい。
どうぞご勘弁ください。
自画自賛、させていただきたい。
どうだ。
ついに書いちゃった。
凄い話だぞ。
物語に力がある。
物語の根源的な場所からこんこんと溢れ出てくる力だ。
読めば、どすんどすんと地響きをたてて、物語が向こうから迫ってくる。
なんと嬉しく、なんとこころときめく地響きであろうか。
こんな話を読みたかった。
それを書いてしまった。
なんということをしてしまったのか。
それにしても時間がかかった。


このあとがきを読んだだけで、この小説の凄さと面白さが想像できると思います。
しかもこの小説を書くのに17年間もかかったというのですから、本当に驚きです。



私は、小説として楽しむだけでなく、空海というのはどういう人なのかと考えながら読み進めました。夢枕獏氏が想像した空海像なので、本当かどうかは分かりませんが、こういう人なんだと実感することができました。


想像していたよりも人間味があって、とても気さくで人に好かれる人だったように思います。これほどの名声を上げたお坊さんですから、堅物だったように思いがちですが、そうではなかったようです。




posted by gonta at 11:35| 本の紹介