2018年09月18日

「即身成仏義」「声字実相義」「吽字義」 空海


 今日は最近読んだ空海の書籍を紹介します。


 それは、空海「即身成仏義」「声字実相義」「吽字義」 ビギナーズ日本の思想 (角川文庫 角川ソフィア文庫) [ 空海 ] です。

 




 空海が書いた真言密教の教えの中でも最も重要な教えです。

空海が我々のような庶民に最も教えたかったこと、それが「即身成仏義」に書かれています。それは真言密教において、法身大日如来こそが真実の仏陀だと空海は説いています。その大日如来はどのような仏身なのか、私達とどう関わっているのかを説いているのが「即身成仏義」です。


そして言語や文章を用いた大日如来の受けとめ方や実在性を主張しているのが「声字実相義」です。


「吽」の一字には世界の全てが含まれ、それは大日如来と同じであると空海は説いています。あらゆる価値の共通の原点は大日如来だと教えているのが「吽字義」です。



曼荼羅の中央に座す大日如来にについて書かれた真言密教必読の「即・声・吽」三部作です。真言密教を理解する上で必読の三部作だと言えます。わかりやすい現代語訳で書かれていますが、理解するのは難しいですが、絶対に読んで欲しいですね。


「即身成仏義」「声字実相義」「吽時義」について書かれたこの解説本は、仏教特有の単語の解説を十分に書いてくれていないので、仏教の用語に慣れていない方にはとても難しいと思います。


仏教の用語に慣れていない方はまず、このシリーズの「般若心経秘鍵」や「三教指帰」などを読んでからの方が良いと思います。



 空海が「即身成仏義」で言いたかったことは、曼荼羅上の全ての存在は大日と同体です。大日如来と衆生も一体です。


つまり我即大日という大原則に衆生はただ気付いていないだけで、大日と自分が一体であることを認知する事が即ち「即身成仏」だと説いています。


前回紹介した苫米地英人氏の「お釈迦さまの脳科学」でも、悟りの正体とは、自分と宇宙の両方を完全に意識する事で、それができれば煩悩から解き放たれた状態になれる。まさに空海が説いていることと同じです。

posted by gonta at 11:23| 本の紹介

2018年09月13日

「お釈迦さまの脳科学」苫米地 英人


 今日は最近読んだ仏教について書かれた書籍を紹介します。


 それは、お釈迦さまの脳科学 (小学館101新書) [ 苫米地英人 ] です。


 





 著者である苫米地氏の評価は完全に真っ二つにかれているようです。仏教や心理学に通じた方からの評価は低いようですが、それ以外の方の評価はわりと高いのではないでしょうか?


この本に限らず、苫米地氏の著書では難しい内容を分かり易いように書いているので、深みがないというような評価をする人が多いのかもしれませんね。


私もどちらかというと懐疑的な読者かもしれません。しかし、苫米地氏の幅広い知識はなるほどなぁと感心させられることが多いのも事実です。


 この本で、感心した内容を簡単に説明します。

 日本には本当の仏教は伝わっていない。「葬式」も「位牌」も「戒名」も、釈迦の教えとは関係ない。これらは儒教や道教に由来するもので、仏教が中国を経由して伝わったがゆえのものである。


また『般若心経』は中国で創作されたと疑われているお経で、釈迦の教えではないようです。


さらにチベットで発見された『チベット大蔵経』が20世紀になって日本にも紹介され、他の宗教の影響を受けていない釈迦の教えがようやくわかるようになったそうです。本来の仏教は絶対的な存在である神を否定し、平等な社会をめざし、最新の物理学や数学と同じ結論を導き出していたということです。


脳機能科学者でもある苫米地氏は、天台宗の僧籍を持ち、チベット仏教の大阿闍梨の称号をも得ているそうで、苫米地氏が仏教の歴史を振り返りながら大乗仏教と日本仏教の成り立ちを解説しています。


仏教について知らなかったことがたくさん書かれているので、とても参考になりました。

この本で最も興味を持ったのは、苫米地氏が考えている釈迦の教えの核心と悟りの正体です。


まず苫米地氏が考えている釈迦の教えの核心とは、宇宙と自分は同じだということです。つまり自分を悟りに導いてくれる存在と自分との間に違いはないということです。


これは空海が説いている、大日如来と自分とは同一であるという教えと同じです。違いは、それを理解しているかどうかだけなのだと。


次に、苫米地氏が考えている悟りの正体とは、自分と宇宙の両方を完全に意識する事だそうです。つまり煩悩から解き放たれた状態です。


詳しく知りたい方は、この本を読んでください。


posted by gonta at 13:47| 本の紹介

2018年07月20日

「空海の秘密」今井 仁


 今日は最近読んだ空海について書かれた書籍を紹介します。


 それは、空海の秘密 [ 今井仁 ] です。
 




 この本は空海の史実や逸話をベースにした歴史ミステリーです。空海について何も知らない方でも気軽に読むことができる歴史小説です。読むだけでミステリー小説を楽しむことができます。公になっていない空海の秘密を知ることができる面白さがあります。


空海の歴史には、記録が全く残されていない「空白の7年」というのがあります。さらに唐から帰ってきた後の3年間も、まったく何をしていたのか記録が残っていません。まさに歴史上のエアポケットです。


 この間に空海は何をしていたのでしょうか?誰もが疑問に思いますよね。

この本で著者は、歴史上のエアポケットで空海が何をしていたのかを明らかにしてくれます。といっても記録が残っていないので、あくまで想像の域を出ていません。


あまり説明するとネタバレになるので詳しくは言説明できませんが簡単に。

著者であるは今井 仁氏は作家ではありませんでした。1981年から20年間ぴあ株式会社に勤務し「チケットぴあ」を開発・事業化した人です。1999年にぴあを退社し執筆活動開始したという異色の作家です。


そんな今井氏が空海の歴史上のエアポケットを空海暗号(コード)と名付け、一連の謎かけと謎解きに挑んでいます。


 その謎とは、何なのでしょうか?

キリスト教の聖書には、預言者イザヤが契約の箱に入った神宝をイスラエル神殿から持ち出して東方の島々に向かったと思われる記述があります。


東方の島々とはどこかというと、最終到着地は日本だと考えられています。そして契約の箱に入った神宝とは、日本の三種の神器で、日本の皇室はユダヤからの渡来人と関係があるのではないかとという説さえあるのです。


このような話と絡めて、空海は歴史上のエアポケットでユダヤの神宝探しをしていたというお話なのです。四国八十八ヶ所は何故できたのかというと、剣山(当時は鶴亀山と呼ばれていた)にあるユダヤの契約の箱を守るために、空海が作った結界で、人々が右回りに回れば回るほど、結界が強固になるように作られているのだそうです。


面白い視点で歴史を捉えていて面白いので、ぜひ読んでくださいね。空海という人のまた違った一面を知ることができます。
 
posted by gonta at 11:12| 本の紹介