2018年08月27日

納経の方法とは


 四国遍路の目的は、八十八ヶ寺を巡って、それぞれのお寺の本堂と大師堂に納経することです。なので、どのようにして納経するのかを理解しておく必要があります。


納経という言葉から分かるように、お経を納めることです。お経を納める方法には二通りあります。一つは事前に写経したものを納経所に収める方法です。実際に写経で納経する人は少ないようです。


大多数の人が納経する方法は、お経を読んで納経する方法です。お経を読むと言っても、どのようなお経を読めばいいのか分からない人がほとんどだと思います。でも、心配しなくても大丈夫です。


四国遍路は長い歴史があるので、お遍路の作法はほとんどマニュアル化されています。納経もそうです。納経のための道具がちゃんと用意されています。


それは、「仏前勤行次第」という本があるんです。「仏前勤行次第」は高野山や真言宗のお寺などで、僧侶が実際に修行時に使っている本なのです。なので、「仏前勤行次第」を読むだけで、納経が終わるのです。



 「仏前勤行次第」を使って納経する手順を簡単に説明します。

1.合掌礼拝(がっしょうらいはい)

2.開経偈(かいきょうげ)
 「開経偈」を一度唱えます。

3.懺悔文(さんげもん)
 「懺悔文」を一度唱えます。

4.三帰依文(さんきえもん)
 「三帰(さんき)・三竟(さんきょう)」を三度唱えます。

5.十善戒(じゅうぜんかい)
 「十善戒」を三度唱えます。

6.発菩提心真言(ほつぼだいしんしんごん)
 「発菩提心真言」を三度唱えます。

7.三摩耶戒真言(さんまやかいしんごん)
 「三摩耶戒真言」を三度唱えます。

8.般若心経(はんにゃしんぎょう)
 「般若心経」を一巻唱えます。

9.ご本尊真言(ごほんぞんしんごん)
 各札所の「本尊真言」を三度唱えます。
 各札所の本尊真言は、別の機会に紹介します。

10.光明真言(こうみょうしんごん)
 「光明真言」を三度唱えます。

11.ご宝号(ごほうごう)
 お大師さまの「ご宝号」を三度唱えます。

12.回向文(えこうもん)
 「回向文」を一度唱えます。

13.合掌礼拝(がっしょうらいはい)
 「ありがとうございます」と述べ、合掌し礼拝します。


 四国遍路に行って、いきなりこれを読めと言ってもなかなかできないと思います。なので、事前に「仏前勤行次第」を購入し練習するいいでしょう。


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posted by gonta at 14:21| 四国遍路の心得とは

2018年08月22日

参拝の作法


 せっかく四国遍路をしようと決めたのですから、お寺をお参りする時の手順とお作法を頭に入れておきましょう。きっちりと覚えておかなくてもかまいません。実際に経験品から覚えていけばいいのです。


でもだいたいの手順とお作法は理解しておいた方が便利ですし、他の巡礼者に迷惑をかけることもありません。それに知っておいた方が恥ずかしくありませんからね。



 それでは順を追って説明します。

1.山門で合掌一礼

 お寺の入口の山門や仁王門で合掌一礼して境内へ入ります。


2.手水場」で身を清める

 どのお寺にも必ず「手水場(ちょうずば)」があります。まず、手を清めてから水を手に受け、口をすすいで身を清めます。

左手→右手→口→左手→柄杓の柄の順で。柄杓一杯の水で全ての手順を終えるのがポイント。前もってハンカチを用意しておけば、慌てずにすみます。


3.鐘を突く

 鐘を突く人は少ないようですが、自由に鐘を突ける札所ではトライしましょう。ただし、鐘を突くのは1度だけにしましょう。参拝前につくのが礼儀です。

参拝後に突くのは縁起が悪いそうです。

 
4.本堂でお参り

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 ここでしなければならないことはたくさんあります。

 1)ロウソクに火を灯してロウソク箱に納める。奥からさしてください。
 2)お線香に火をつけて、お焚き鉢に刺す。お線香は3本。中心付近に立てる。
 3)納経箱に「納経札」を入れる。
 4)「写経」がある人は「写経箱」に写経を入れる。
 5)お賽銭を入れる。
 6)合掌して、3札する。
 7)「仏前観経次第」を読む(お経をあげる)。
 8)合掌一礼。


5.大師堂でお参り

 どのお寺にも、本堂とは別に弘法大師をまつった「大師堂」があります。そこでも、本堂と同じことをします。但し、「仏前観経次第」の「ご本尊真言」を省略します。
 

6.納経所でご朱印を戴く

 納経所に行き、ご朱印を戴きます。
受付時間は、午前7時〜午後5時まで。ご朱印は有料で1寺につき300円。


7.山門を出て、振り返って合掌一礼

 お寺のご本尊様やお大師様が見送りに来られています。
山門を出たら振り返って、本堂に向かって合掌一礼しましょう。



 お作法通りに参拝することは大切なことですが、それよりも「祈りの気持ち」「仏様を尊ぶ気持ち」の方が大切です。なので、お作法通りできなくてもあまり気にすることはありません。


参拝者がたくさんいる時は、納経の邪魔にならないように、少し場所を変えてお経をあげるという心遣いをしてくださいね。他の人への思いやりを育むことも、お遍路の大事なポイントです。

posted by gonta at 15:42| 四国遍路の心得とは