2018年01月18日

空海の教えとは?


 仏様の教えはたくさんありますが、その中で空海が最も強く説いた教えは三蜜加持(さんみつかじ)です。

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仏教では、人の行為や生活はすべて、身(しん)、口(く)、意(い)の3つの働きで成り立っていると考えられています。身(しん)、口(く)、意(い)というのは、字を見れば分かるように、身体と言葉と意志(心)のことです。


身(しん)、口(く)、意(い)のことを仏教では、三業(さんごう)と呼んでいます。仏さまの三業は、我々凡人では到底達することができないような高い境地なので、三蜜といいます。まさに秘密の様な境地なのです。


しかし、空海は我々のような凡人も本来は仏なので、人の三業も仏になりきってしまえば三蜜だと教え、これを身蜜、口蜜、意蜜と言います。


その三蜜によって加持すれば、速やかに仏になれると説いているのです。つまり、三蜜加持が即身成仏の方法であると空海は教えているのです。

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なんだか分かったで分かりませんね。一体どのようにすれば、即身成仏できるのでしょうか?三蜜加持というのは瞑想することです。我々のような凡人は、ただひたすら無心で瞑想するしかないのかもしれませんね。




 それでは真言宗のご本尊は何なのでしょうか?

真言宗は、大日如来が本尊です。しかし、大日如来意外の諸仏、諸菩薩、諸明王も大日如来の徳のひとつを表していると考えられているので、大日如来と同じように崇拝しているのです。


したがって真言宗の祖師である空海も弘法大師様(こうぼうだいし)として、本尊とされているのです。



 次に、真言宗の経典とは?

真言宗では、大日経、金剛頂経が主な経典とされています。大日経、金剛頂経の実践法を胎蔵界法、金剛界法と呼びます。




 空海の思想をまとめた著書 

空海の思想をまとめた著書を紹介します。

それは、秘密曼荼羅十住信論(ひみつまんだらじゅうじゅうしんろん) です。


この著書の中で空海は、第一住信(食などしか興味のない無知な状態)から三論宗、天台宗、華厳宗などの学びを得て最後の十住信(真言宗)に到達すると教えています。


つまり、真言宗は、仏教思想の頂点に立つものだと教えているのです。



 その他の空海の著書として特に有名なのが、 

性霊集(しょうれいしゅう) です。

宗教以外の政治や経済、文化についての空海の考えが書かれています。

性霊集(しょうれいしゅう) です。

宗教以外の政治や経済、文化についての空海の考えが書かれています。





posted by gonta at 16:15| 空海とは?

2017年12月22日

空海の説いた真言密教とは?


 日本人なら空海の名前を知らない人は少ないと思います。
仏教といっても宗派がたくさんあります。その中の真言宗の開祖が空海です。


空海は奈良時代の末期に讃岐で生まれました。讃岐というのは、現在ではうどん県として知られる香川県です。大伴(おおとも)氏の流れをくむ佐伯氏の一族ですから、地方貴族出身です。


15歳で都に上り、18歳で儒教、道教、仏教の三教を習得し20歳で受戒しました。31歳の時に、遣唐使使節団として中国に渡ります。約2年間修業し、唐の長安で青竜寺の高僧恵果より、密教の奥義を伝授されました。


その後帰国し816年に嵯峨天皇から高野山の土地を賜り、金剛峰寺(こんごうぶじ)を建立します。それが高野山(こうやさん)として知られる仏教都市です。


さらに嵯峨天皇から与えられた東寺(とうじ)を真言宗の根本道場としました。真言宗は東密(とうみつ)とも呼ばれていますが、真言密教(しんごんみっきょう)の方が馴染みのある方が多いのではないでしょうか?


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 空海が説いた密教というのは、どのようなものなのでしょうか?

その前に仏教には顕教と密教とがあります。密教とは「秘密の仏教」という意味で、ッ教以外の仏教を「顕教」といいます。実は、顕教という言葉は、密教と対比する意図をもって空海によって造られた言葉なのです。


顕教と密教との違いが知りたいですよね。密教は永遠不滅の絶対者である「大日如来」が説いた教えです。それに対して、顕教は衆生救済のために大日如来がお釈迦さまとなって現世にあらわれて説いた教えです。二つを比べると顕教の教えは表層にとどまるとされています。


お釈迦さまの教えは、相手の宗教的要素に応じて説いているため分かりやすいのですが、大日如来の教えは仏さまの世界の言葉なので、普通の人間でははかり知ることが出来ないために分かり難いのです。


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 それでは真言とは、どのようなものなのでしょうか?

真言とは、真実の言葉の意味です。普通の人には分からない仏の世界の言葉のことなのです。ですから、空海が説いている教えというのは、大日如来の説かれた教えを理解することなのです。


この真言こそが、存在の根源である大日如来の教えです。それ以外の顕教、つまり秘密にせず明らかにされた教えは、大日如来が釈尊の姿を借りてこの世に現れ、大衆を救うために分かり易く説いた教えなのです。


大日如来の語りかけ(教え)を理解するには、心身ともに大日如来と一体になる修行が必要なのです。


真言や陀羅尼(だらに)という呪文を唱えながら、手では仏や菩薩などと同じ印契(いんげい)を結び、瞑想で仏の境地をみるのです。つまり修行することによって、生きているまま仏であることを体験できるという教えです。


これを即身成仏(そくしんじょうぶつ)といいます。

posted by gonta at 16:02| 空海とは?

2017年12月06日

空海ってどんな人?


 空海という名前を聞いて、まず思い浮かぶのは四国遍路で知られた「四国八十八ヵ所」を開いた有名なお坊さんだということでしょう。

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お遍路をした経験がある人ならよく耳にするのが「お大師さん」です。空海の死後に「弘法大師」という名前を天皇より授かりました。そのため、空海のことを「弘法大師」と呼ぶのです。


しかし四国に住んでいる人たちは、「お大師さん」と呼びます。それは「弘法大師」よりも「お大師さん」の方がより親しみを感じるからだと思います。四国の人達にとっては、「お大師さん」が生活の中に根付いているからだと思います。


四国遍路がこれほど長くつづいていることを考えれば、お遍路さんは生活の一部と言えるかもしれませんね。なので、空海のことを、自然に「お大師さん」と呼ぶようになったのでしょう。お遍路さんとして「四国八十八ヵ所」を巡礼しながら、空海のことを身近に感じた人が「お大師さん」という言葉を使い始めたのかもしれませんね。


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 空海は774年に讃岐国多度郡屏風浦(現在の香川県善通寺市)に生まれました。父は郡司・佐伯直田公(さえきのあたいたぎみ)、母は阿刀大足の娘(あるいは妹)で、幼名を真魚(まお)と言いました。


父は郡司ですから、貴族出身の家柄のよい生まれです。今で言えば市長さんの息子のような存在です。


地方の下級貴族の子供である空海は、中国に渡り中国から真言密教を持ち帰り、真言宗を開きました。その後、真言宗の開祖として知られる日本の歴史の中で最も有名なお坊さんの1人になったのです。


「四国八十八ヵ所」も有名ですが、それよりも高野山(真言宗総本山金剛峯寺)の方が有名かもしれませんね。高野山は和歌山県伊都郡高野町にある周囲を1,000m級の山々に囲まれた標高約800mの平坦地にあります。


空海は816年に嵯峨天皇から高野山を下賜され、修禅の道場として開きました。後に高野山は日本仏教における聖地の1つとして有名になりました。現在は「壇上伽藍」と呼ばれる根本道場を中心とする宗教都市を形成しています。山内の寺院数は高野山真言宗総本山金剛峯寺(山号は高野山)のほか、子院が117か寺もあるんですよ。




posted by gonta at 15:25| 空海とは?