2018年12月05日

空海入門 竹内信夫

 
今日は最近読んだ空海について書かれた書籍を紹介します。


 それは、空海入門 弘仁のモダニスト (ちくま学芸文庫) [ 竹内 信夫 ] です。

 





 まずは著者の紹介から。竹内 信夫氏の経歴を簡単に説明すると、東京大学卒業後、パリ第四大学(ソルボンヌ)に留学し、現在は東京大学の名誉教授です。専門はフランスの文学・思想です。

仏教関係の研究者ではありません。そんな方がなぜ空海の本を出しているのかというと、個人的な興味から空海の研究を始め、2013年7月に空海学会を設立し幹事長を務めるという変わった人です。


 そのような経歴からなのか、これまで読んだ空海に関する書籍とは、ちょっと視点が違っていると思います。空海の生い立ちやどのような功績があったとかいう内容ではありません。


竹内 信夫氏が知りたかったのは、空海が生涯をかけて探究したものとは何かということです。空海という人は誰が見ても稀有な個性と行動力を持った人です。


空海の個性や考え方に深く共感し空海に魅入られたということだと思います。読めば分かりますが、空海の研究者以上に、空海の著作を入念に読み込み解釈するとともに現地調査を行っていることに驚かされます。


そういう意味から、空海の真実に迫った画期的な入門書と言えるでしょう。とはいえ、やはり仏教や空海に関する知識がなければ、なかなか理解できない内容だと思います。本当の空海初心者が読むには、少々骨が折れる本だと思います。


なので、ある程度空海に関する知識を入れてから読まれることをお勧めします。


posted by gonta at 09:23| 本の紹介