2018年09月13日

「お釈迦さまの脳科学」苫米地 英人


 今日は最近読んだ仏教について書かれた書籍を紹介します。


 それは、お釈迦さまの脳科学 (小学館101新書) [ 苫米地英人 ] です。


 





 著者である苫米地氏の評価は完全に真っ二つにかれているようです。仏教や心理学に通じた方からの評価は低いようですが、それ以外の方の評価はわりと高いのではないでしょうか?


この本に限らず、苫米地氏の著書では難しい内容を分かり易いように書いているので、深みがないというような評価をする人が多いのかもしれませんね。


私もどちらかというと懐疑的な読者かもしれません。しかし、苫米地氏の幅広い知識はなるほどなぁと感心させられることが多いのも事実です。


 この本で、感心した内容を簡単に説明します。

 日本には本当の仏教は伝わっていない。「葬式」も「位牌」も「戒名」も、釈迦の教えとは関係ない。これらは儒教や道教に由来するもので、仏教が中国を経由して伝わったがゆえのものである。


また『般若心経』は中国で創作されたと疑われているお経で、釈迦の教えではないようです。


さらにチベットで発見された『チベット大蔵経』が20世紀になって日本にも紹介され、他の宗教の影響を受けていない釈迦の教えがようやくわかるようになったそうです。本来の仏教は絶対的な存在である神を否定し、平等な社会をめざし、最新の物理学や数学と同じ結論を導き出していたということです。


脳機能科学者でもある苫米地氏は、天台宗の僧籍を持ち、チベット仏教の大阿闍梨の称号をも得ているそうで、苫米地氏が仏教の歴史を振り返りながら大乗仏教と日本仏教の成り立ちを解説しています。


仏教について知らなかったことがたくさん書かれているので、とても参考になりました。

この本で最も興味を持ったのは、苫米地氏が考えている釈迦の教えの核心と悟りの正体です。


まず苫米地氏が考えている釈迦の教えの核心とは、宇宙と自分は同じだということです。つまり自分を悟りに導いてくれる存在と自分との間に違いはないということです。


これは空海が説いている、大日如来と自分とは同一であるという教えと同じです。違いは、それを理解しているかどうかだけなのだと。


次に、苫米地氏が考えている悟りの正体とは、自分と宇宙の両方を完全に意識する事だそうです。つまり煩悩から解き放たれた状態です。


詳しく知りたい方は、この本を読んでください。


posted by gonta at 13:47| 本の紹介