2018年05月29日

即身成仏とは?


 空海は唐に渡り恵果大師から正当な後継者として密教を伝授されました。そして日本に帰ってから、真言宗を開いたのです。


 真言宗における空海の思想の中核をなすのが、「即身成仏」という考え方です。

衆生(我々のような普通の人間)と仏とは本来同一なので、衆生が三密を行えば、それがそのまま仏のと相応して,仏の加護を受け,仏と同一となれると言われています。これが三蜜加持(さんみつかじ)です。


密教の教えを簡単に言うと、三蜜加持(さんみつかじ)つまり「身口意(しんくい)の教え」です。真言宗では、身口意のことを「三蜜(さんみつ)」と呼びます。つまり、身密(しんみつ)、口蜜(くみつ)、意蜜(いみつ)のことです。


身密とは身体を使って仏の力を感じることです。私たちの身体にも仏が宿っているので、座禅や瞑想をする事によって、仏を感じることができるというのが身密なのです。


口蜜とは真言のことです。真言を唱えることによって、仏を感じることができるというのが口蜜です。般若心経を唱えるのは、まさに真言を唱えることなのです。


最後に意蜜です。意蜜とは心を大日如来の境地に持っていくことです。つまり心が空になるまで、座禅や瞑想をするのです。意蜜とは空そのものになることなのです。簡単にはできませんが、真言宗にはそういう修行法があるのです。



 三蜜加持の修業を行うことで仏と同一になれる、つまり悟りの境地に至り即身成仏できるのだと考えていました。しかし、真言宗の勉強をしていると、そうではないことが分かりました。


「即身成仏」とは「生きたまま仏になる」という意味です。それをそのまま理解すると、三蜜加持の修業によって即身成仏できると考えてしまったようです。


しかし、「即身成仏」というのは、「今ここで大日如来を受け入れること」、つまり「今ここで空を受け入れること」なのです。


空海は、「今ここで涅槃に行ける」と言い切っているのです。つまり空を受け入れた瞬間から、既に涅槃に行っているということです。


とはいうものの、我々のような凡人が「今ここで大日如来を受け入れること」ができるのでしょうか。どうやって受け入れればいいのでしょうか。

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