2018年05月21日

金剛杖とは


 金剛杖は、昔の修験者(しゅげんじゃ)が持って歩いたいた八角または四角の白木の杖のことです。富士山に登った経験がある人なら、登る前に八角の杖を買って登ったのではないでしょうか?


それと同じものです。つまり登山などをする時に助けになるのが杖ですが、四国遍路でも険しい山道を登らなければならないところがあるので、杖を持っているととても助かるのです。


登山の場合には、このような杖の代わりにストックの方が便利です。使わない時には短くしてリュックなどにしまえますからね。


 88-henro65.jpg

ただ、四国遍路の場合は、この杖に特別な意味があるのです。それは何かというと、「金剛杖」は「お大師様の化身」だと言われているのです。


お遍路さんが被っている菅笠や頭陀袋に「同行二人」という言葉が書かれているのをご存知だと思います。四国遍路は、「同行二人」の旅と言われるように、「常にお大師様と一緒にいる」のです。


杖といっしょに歩くことは、お大師様と一緒に歩くことなんです。どんな時でも、常に横で見守ってくださるのが「金剛杖」、つまりお大師様だという訳です。


そういうことですから、「お大師様の化身」である「金剛杖」は四国遍路になくてはならないアイテムなのです。


どれほど大切な物なのかというと、杖の先は「神仏の化身」とも言われているので、宿につくとまずこの杖を清めなければなりません。そしてきれいに拭いてから、部屋の床の間に置いて上げなければなりません。


今日一日無事に過ごせたことを感謝し、お大師様のご加護に感謝するという意味合いがるのです。四国お遍路で、「金剛杖」を大事に扱うのは、こんな理由があるのです。


実際に歩き遍路をしている方は、ほとんど「金剛杖」を持っていますが、外国からやってきたお遍路さんは持たずに歩いているのをよく見かけますね。


「金剛杖」を持って歩かなければならないという決まりはありません。実用性から言うとストックの方が便利なので、あなたの好きにすればいいと思います。ただ、「金剛杖」だと四国遍路を終わった後の記念にはなりますね。

posted by gonta at 10:58| お遍路グッズ