2018年04月16日

般若心経とは?


 摩訶般若波羅蜜多心経・・・で始まるのが般若心経です。

仏教について詳しくない人でも、日本人なら「般若心経」を知らない、あるいは聞いたことがないという人はほとんどいないと思います。なぜなら、お葬式や法事などで、お坊さんが必ず唱えるのが般若心経だからです。


四国遍路で88ヶ寺を参拝した時には、般若心経を必ず唱えています。それが1つのルールになっているからです。実際には、お寺の本堂と大師堂の2ヶ所で般若心経を唱えます。


お遍路の経験者でを覚えてしまった人でも、般若心経がどのような教えなのか知っている人は少ないのではないでしょうか?私も最近知ったばかりです。


以前から空海について知りたくて、空海に関する本を読んでいるのですが、夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」の巻の3の中で、般若心経について空海が解説しています。興味がある方は、ぜひ読んでみてください。

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 般若心経はどのような教えなのでしょうか?

それでは、「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」の巻の3に書かれている内容について簡単に説明します。


般若心経を梵字で読み、梵語で発音すると、まさに真言(マントラ)であると空海が言っています。


そして「般若心経」はこの宇宙が何によって構成されているのかを説いている。
それは、「色」、「受」、「想」、「行」、「識」の五蘊(ごうん)であると。


五蘊のうち、色というのは物質的な宇宙全てのもの、存在を言います。
受、想、行、識という4つのものは、いずれも人間の側・・この宇宙を眺める側に生ずる心の動きであると。


つまり、般若心経」は、「存在というのは、その存在するもの、それを眺める心の動きがあってはじめて存在する」と言っているのです。


そして、それらのすべては、
色即是空(しきそくぜーくう)、空即是色(くうそくぜーしき) である。


つまり存在そのものが、全て「空」であると言っているのです。


これは凄い教えですよね。


水や空気、風、山、海、大地、木、花、草、人や馬、牛などの動物まで、本質的な相は空であると言っているのです。


さらに、喜びや哀しみ、そして人を思ったり愛したりする気持ち、人の行為もすべて空だと言うのです。



 しかし、もっと凄いのは、色即是空、空即是色とすべてのものが空だと、この世の真理を、理によって説きながら、一転していきなり、次のようなマントラとなるのです。


掲諦掲諦 (ぎゃーてーぎゃーてー)
波羅掲諦 (はらぎゃーてー)
波羅僧掲諦 (はらそーぎゃーてー)
菩提薩婆訶 (ぼじそわかー)


この最後の真言は、全ての生命、全ての存在が等しく大声で大合唱するべき部分なのです。
この宇宙が、ひとつになって震えるような大合唱の響きになるのです。


このマントラこそが、「般若心経」の本体であると叫んでいるのです。



 「般若心経」はお経の中で最も美しいと言われているお経です。
知ってみると、本当にすごいお経だと思います。


宇宙の根本原理を説く教えなので、美しくて当たり前なのかもしれませんね。ぜひ、「般若心経」を覚えて、唱えてくださいね。