2018年03月19日

夢枕獏の「幻想神空海」


 「空海―KU−KAI― 美しき王妃の謎」という日中合作の映画が話題になっていますが、
夢枕獏ファンにはたまらない映画だと思います。この映画は偉人「空海」の人間らしい一面を知るうえで、とても参考になる面白い映画だと思います。


小説家、特にファンタジー小説を書かせたら日本一だろうと思われる夢枕獏さんは、「空海―KU−KAI― 美しき王妃の謎」の元となった「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を書いており、空海に関する知識は相当なものだと思います。


空海に関する本をたくさん書いています。人間空海を知りたいなら、夢枕獏氏の「幻想神空海」を読むことをお勧めします。

 幻想神空海 [ 夢枕獏 ]

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

幻想神空海 [ 夢枕獏 ]
価格:1620円(税込、送料無料) (2018/3/19時点)





 私がこの本と出会ったのは、四国八十八箇所を開き万能の天才として知られる空海こと弘法大師というのは、どのような人だったのか知りたくて、空海について書かれた本を探している時に、最初に出会った本なのです。


この本と出会うまで、夢枕獏氏が空海について書いていることさえ知りませんでした。そういうこともあって、最初は興味本位で読み始めました。


しかし読み進めていくと、そこには今まで知っていた空海のイメージとはまるで違った空海がいたのです。


 内容を簡単に説明します。夢枕獏氏が自らの原点空海についての語っています。何故空海に憧れたのか、その魅力と高野山の謎、真言密教の教えなどを語っています。

私が最も面白いと感じたのは、第二部です。高野山真言宗般若院の宮崎信也住職と「空海とは何者か?」をテーマにトークバトルを繰り広げています。この第二部を読めば、従来の空海関連書籍では得ることができない、新しい空海の魅力が楽しめます。


中でも、「敵を作らない、すべてを飲み込む、破壊しない、最強の僧空海の思考が世界を救う!」と空海を表現しているのには感心しました。まさにその通りだと思います。


夢枕獏氏も空海が大好きなのだと思います。偉大な空海ではなく、あえて人間空海の泥臭さやしたたかさを書いているところが憎いと思いますね。ただ、第二部は仏教の知識がないと理解するのが難しい内容ですから、空海について書かれた、いろんな本を読んでからの方がいいかもしれませんね。


posted by gonta at 14:14| 本の紹介