2017年12月22日

空海の説いた真言密教とは?


 日本人なら空海の名前を知らない人は少ないと思います。
仏教といっても宗派がたくさんあります。その中の真言宗の開祖が空海です。


空海は奈良時代の末期に讃岐で生まれました。讃岐というのは、現在ではうどん県として知られる香川県です。大伴(おおとも)氏の流れをくむ佐伯氏の一族ですから、地方貴族出身です。


15歳で都に上り、18歳で儒教、道教、仏教の三教を習得し20歳で受戒しました。31歳の時に、遣唐使使節団として中国に渡ります。約2年間修業し、唐の長安で青竜寺の高僧恵果より、密教の奥義を伝授されました。


その後帰国し816年に嵯峨天皇から高野山の土地を賜り、金剛峰寺(こんごうぶじ)を建立します。それが高野山(こうやさん)として知られる仏教都市です。


さらに嵯峨天皇から与えられた東寺(とうじ)を真言宗の根本道場としました。真言宗は東密(とうみつ)とも呼ばれていますが、真言密教(しんごんみっきょう)の方が馴染みのある方が多いのではないでしょうか?


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 空海が説いた密教というのは、どのようなものなのでしょうか?

その前に仏教には顕教と密教とがあります。密教とは「秘密の仏教」という意味で、ッ教以外の仏教を「顕教」といいます。実は、顕教という言葉は、密教と対比する意図をもって空海によって造られた言葉なのです。


顕教と密教との違いが知りたいですよね。密教は永遠不滅の絶対者である「大日如来」が説いた教えです。それに対して、顕教は衆生救済のために大日如来がお釈迦さまとなって現世にあらわれて説いた教えです。二つを比べると顕教の教えは表層にとどまるとされています。


お釈迦さまの教えは、相手の宗教的要素に応じて説いているため分かりやすいのですが、大日如来の教えは仏さまの世界の言葉なので、普通の人間でははかり知ることが出来ないために分かり難いのです。


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 それでは真言とは、どのようなものなのでしょうか?

真言とは、真実の言葉の意味です。普通の人には分からない仏の世界の言葉のことなのです。ですから、空海が説いている教えというのは、大日如来の説かれた教えを理解することなのです。


この真言こそが、存在の根源である大日如来の教えです。それ以外の顕教、つまり秘密にせず明らかにされた教えは、大日如来が釈尊の姿を借りてこの世に現れ、大衆を救うために分かり易く説いた教えなのです。


大日如来の語りかけ(教え)を理解するには、心身ともに大日如来と一体になる修行が必要なのです。


真言や陀羅尼(だらに)という呪文を唱えながら、手では仏や菩薩などと同じ印契(いんげい)を結び、瞑想で仏の境地をみるのです。つまり修行することによって、生きているまま仏であることを体験できるという教えです。


これを即身成仏(そくしんじょうぶつ)といいます。

posted by gonta at 16:02| 空海とは?