2017年09月20日

お遍路さんへの憧れ


 私は愛媛県松山市に生まれ育ちました。なので、幼いころから白衣を着て菅笠をかぶり、そして金剛杖をついて歩いているお遍路さんをよく見かけました。

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その頃は、托鉢(鉢(はち)を持って、街角に立ち、経文を唱えて米や金銭の施しを受けこと)をしながら四国遍路をしているお坊さんがたくさんいました。

今はあまり見なくなりましたが、同じように托鉢しながらお遍路をしている一般の人も当時はいました。なけなしのお小遣いを上げたことを今でもよく覚えています。



 お接待 もてなしの風習

 四国の人はお遍路さんに対して、とても親切です。小さいころから、お遍路さんに何か上げたり、道を聞かれれば親切に教えてあげるものだと教わってきたからだと思います。

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そういうこともあって、若いころには全く考えもしませんでしたが、齢を経るにつれて、歩いて四国遍路をしてみたいと思う気持ちが強くなりました。


気持ちはあるものの、何時でもできるという思いがあるせいか、なかなか実行に移すことができません。お遍路さんを見かけた時に、その思いを思い出すという日々が続いています。


自分が実行できないことをしているお遍路さんを見ると、なぜか応援したくなるのです。そのため、施しをしたり、親切にしてあげたいという気持ちになるようです。そのような気持ちが、四国遍路の「お接待」のきっかけになったのではないかと考えたりします。


時代の流れとともに、人の気持ちや考え方が変わってくるのは当たり前手のことです。せちがらい世の中になり、若い人たちは「お接待」の気持ちが薄れてきつつあります。


しかし、お大師さん(空海)が四国八十八箇所を開創して1200年を超える月日の間に育んできた「お接待」の気持ちは、四国に住んでいる人々の間に、まだ脈々と受け継がれていると思っています。

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posted by gonta at 17:17| お遍路さんとは