2018年03月28日

空海を知るための入門書「空海曼荼羅」


 空海について知りたいと思い、読みやすい本から読んでいます。映画にもなった「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」は面白いですね。小説ですから、脚色が入っているにしても、空海がどのような人だったのかは、ある程度想像できますね。


今日は「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」の紹介ではありません。空海を理解するうえで、知っておかなければならないことがたくさんあります。例えば、真言密教の思想や空海の生い立ち、そして空海がなしえたことなど。


そして日本一の偉人として、空海がどのように捉えられているかということも重要です。きのために読んでおいてほしいのが、夢枕獏氏が編集した「空海曼荼羅」です。

 空海曼陀羅 (文春文庫) [ 夢枕 獏 ]

 





 「空海曼荼羅」は、香川県生まれの小説家である菊池寛や漫画家のジョージ秋山など、編者の夢枕獏も含めて10名の著名人が、驚くべき多面性をもつ宗教者・弘法大師空海をさまざまな方向からアプローチし書いています。


空海について書かれた本はたくさんあるので、どれから読めばいいのか分からないという方が多いと思います。しかし、この本は10人の書き手が綴る短編エッセー集なので、読みやすいだけでなく、内容もしっかりと簡潔にまとめられています。


空海を知るための入門書としては、これ以上の本はないと思います。弘法大師空海の本を探している方にお勧めです。



 ちなみに私は、藤巻一保氏の「空海密教の思想」が最も興味が湧きました。空海や密教の思想について解説してたものです。仏教における密教の特殊性や曼荼羅の必要性など、真言密教とはどのようなものなのかが、よく理解できました。


曼荼羅についてもっと学んでみようという気になっています。そして京都の東寺にある立体曼荼羅を一度見てみたいという気にさせてくれました。

posted by gonta at 11:27| 本の紹介

2018年03月19日

夢枕獏の「幻想神空海」


 「空海―KU−KAI― 美しき王妃の謎」という日中合作の映画が話題になっていますが、
夢枕獏ファンにはたまらない映画だと思います。この映画は偉人「空海」の人間らしい一面を知るうえで、とても参考になる面白い映画だと思います。


小説家、特にファンタジー小説を書かせたら日本一だろうと思われる夢枕獏さんは、「空海―KU−KAI― 美しき王妃の謎」の元となった「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を書いており、空海に関する知識は相当なものだと思います。


空海に関する本をたくさん書いています。人間空海を知りたいなら、夢枕獏氏の「幻想神空海」を読むことをお勧めします。

 幻想神空海 [ 夢枕獏 ]

 

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 私がこの本と出会ったのは、四国八十八箇所を開き万能の天才として知られる空海こと弘法大師というのは、どのような人だったのか知りたくて、空海について書かれた本を探している時に、最初に出会った本なのです。


この本と出会うまで、夢枕獏氏が空海について書いていることさえ知りませんでした。そういうこともあって、最初は興味本位で読み始めました。


しかし読み進めていくと、そこには今まで知っていた空海のイメージとはまるで違った空海がいたのです。


 内容を簡単に説明します。夢枕獏氏が自らの原点空海についての語っています。何故空海に憧れたのか、その魅力と高野山の謎、真言密教の教えなどを語っています。

私が最も面白いと感じたのは、第二部です。高野山真言宗般若院の宮崎信也住職と「空海とは何者か?」をテーマにトークバトルを繰り広げています。この第二部を読めば、従来の空海関連書籍では得ることができない、新しい空海の魅力が楽しめます。


中でも、「敵を作らない、すべてを飲み込む、破壊しない、最強の僧空海の思考が世界を救う!」と空海を表現しているのには感心しました。まさにその通りだと思います。


夢枕獏氏も空海が大好きなのだと思います。偉大な空海ではなく、あえて人間空海の泥臭さやしたたかさを書いているところが憎いと思いますね。ただ、第二部は仏教の知識がないと理解するのが難しい内容ですから、空海について書かれた、いろんな本を読んでからの方がいいかもしれませんね。

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posted by gonta at 14:14| 本の紹介

2018年03月07日

四国遍路の旅は弘法大師と共に?


 弘法大師が若い頃に修行した四国にある八十八箇所の霊場を廻るのが四国遍路です。


四国遍路を一度でもしたことがある人、あるいはお遍路をしている人を見た経験がある人なら、知っていると思いますが、お遍路さんが被っている笠には、「同行二人(どうぎょうににん)」という言葉が書かれています。

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これはどういう意味なのかというと、もし、あなたが1人でお遍路を始めたとしても、あなたは1人でお遍路をしているのではなく、あなたのそばでいつも弘法大師が見守ってくれているということなのです。


「同行二人(どうぎょうににん)」とは、弘法大師と一緒に巡礼の旅をするということです。


昔から、四国遍路に行きたくて行くのではなく、「弘法大師様から呼ばれたのでお遍路に来ることができた!」と言われます。つまり、弘法大師に呼ばれて初めて「同行二人」の旅ができるということなのでしょう。


とはいっても、実際問題として、次のような条件が揃わなければ、お遍路をすることはできません。

1.1200Kmも道のりを耐えられる健康な身体と心を持っていること
2.お遍路の旅を続けられる時間があること
3.家族がいる場合、長期間の留守ができる環境にあること
4.お遍路の旅を続けられるお金があること


これらの条件がすべて揃うということは、きっと弘法大師に呼ばれたということになるのでしょう。


あなたが若者でも、中年でも、老人でも、弘法大師に呼ばれたのなら、年齢なんか気にせずに行くべきです。あなたが行きたい思ったのなら、自分の心に素直に従って、周りの目なんか気にせず行くべきだと思います。






posted by gonta at 15:46| お遍路さんとは